2025.10.29
職人の高齢化、若手人材の不足。今、求人広告を出しても応募が少ない。そう感じている建築会社が少なくありません。
今どきの求職者の大半は、スマホで求人情報をチェックする時代。そこで「雰囲気がわかる」「働く人の表情が見える」「信頼できそう」と感じられるかどうかが、応募数に直結します。
しかしながら、ハローワークや求人広告の情報だけでは、会社の"ナマの空気感"までは伝わりません。だからこそ、自社で発信する求人情報こそが採用のカギとなるわけですが...、実際は求人広告を出しても自社の掲載欄に辿り着くかどうかは運任せで、見てもらうためには人手間の工夫が必要です。
そこで今日のブログでは、所沢市の建築会社が求人ページと紙媒体を駆使することで応募数を伸ばした例を紹介します。アイデアで採用を強化した成功事例なのでご参考ください。
手作りポスターを活用
所沢市内のある建築会社では、求人広告に掲載してもなかなか応募が集まらず悩んでいました。そこで考えたのが「地元の人たちの目に自然に触れる仕組み」でした。
馴染の居酒屋・ラーメン屋・中華料理店など約10店舗に協力を依頼し、社長の奥さんが作ったA4サイズの求人ポスターを掲示してもらうことにしました。
そのポスターには現場の雰囲気を伝える写真と「働く仲間募集中!」のコピー、そして自社の求人ページへアクセスできるQRコードを用意。スマホで読み取ると、すぐにアクセスできる仕掛けを作りました。
その結果、サイトのアクセスは1ヶ月で100件を超え、それまでゼロ件だった応募数も5件に。「居酒屋の〇〇〇で見かけて応募した!」という声が多く、地元とのつながりがそのまま"応募"に変わりました。
求人ページを"街とつながるメディア"として捉えたこの取り組みは、アイデアで人材を集めた成功例といえます。
紙から始まる直接的な情報伝達
現場職人の間では、日常的にネットを使わない人も多く、「求人情報は人伝えで知るもの」という感覚がまだあるそうです。
実際この会社は、何度も求人広告を掲載しても応募がほとんどなく、社長は「これって、見てもらえていないのでは?」と感じていたそうです。
そこでこの会社が取り入れたのが、紙媒体での"アナログ連携"。地元の居酒屋や中華料理店など、職人さんがよく立ち寄りそうな場所にA4サイズの求人ポスターを貼り。そこにQRコードを添えて「詳しくはWebで」と誘導しました。
貼ることを許可してくれるお店は限られましたが、地元青年会の協力を得ながら数十件の掲示を実現。また、そこには笑った社員の写真とマジックで手書きのメッセージも掲載。「一緒に働きませんか?ご応募待ってます!」と、温かみのある言葉で会社の雰囲気を伝えました。
結果、Webサイトへアクセスする人が増加。「紙×Web」の連携効果が明確になりました。
「生活スタイルに合わせて情報を届ける」仕組みが、信頼を生み、応募意欲を高める要因になったのです。求人広告の中から探し出す手間に億劫さを感じる層にとっても、"紙から始まるダイレクトな情報伝達"は非常に効果的だといえます。
QRコードでサイトへ誘導
自社の求人ページを見てもらうには、まず会社の存在を知ってもらうことが第一歩。この建築会社では、ポスターを設置しても、求職者がそのままWebにアクセスしなければ応募にはつながりませんでした。そこでこの会社では、「認知」から「応募」までの導線設計を徹底的に意識したのです。
このように、求職者が会社を知るきっかけから応募までの距離を短く・簡単にすることで、アクションする人がかなり増えました。
「求人広告は出すだけでは意味がない。それは自社の求人ページも同じ。実際に見てもらえる工夫と行動を促す仕組みが、採用成功の鍵になる!」ということを実証した事例です。
今日は、「地元との連携で認知を広げ、そこで現場のリアルを伝える求人ページにつなげる。そして...、応募しやすいLINEを用意することで、応募数は確実に変わる」という事例をご紹介しました。
当社では、求人専用ページ制作だけでなくポスター制作までトータルでサポートいたします。地元で人材を集めたい方は、まずお気軽にご相談ください。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。 金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務める。
求人広告に頼るだけでは、応募数や採用の質に限界があります。御社の採用課題をヒアリングし、最適な採用サイトの形をご提案いたします。
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